八大童子像(国宝)

八大童子像(国宝)

八大童子とは大日如来の化身である不動明王に従う8人の童子のこと。なかでも、矜羯羅(こんがら)童子・制多伽(せいたか)童子は不動明王の使者の二童子としてよく知られており、高野山の八大童子像の内のこの2体は鎌倉時代を代表する大仏師・運慶の作風が最もよくあらわれているとされています。
八大童子像は国宝に指定されていますが、実は国宝指定になっているのは矜羯羅(こんがら)童子、制多伽(せいたか)童子、恵光(えこう)童子、清浄比丘(しょうじょうびく)童子、恵喜(えき)童子、烏倶婆誐(うぐばが)童子の六躯(ろっく)であり、後の指徳(しとく)童子、阿耨達(あのくた)童子は国宝の付属となっています。この二躯(にく)の造立期は他の六躯より少し遅れる鎌倉時代後期~南北朝時代頃であると考えられており、これは火災など何らかの理由により当初像が失われたためであると推測されています。
また「運慶作の八大童子像」といわれますが、運慶一人で全て制作した訳ではなく、運慶監修の下、複数の仏師によって造られたと考えられています。