
車両の基本構成
天空が走る橋本〜極楽橋間は、50‰の急勾配や100Rの急カーブ、24ものトンネルが連続する国内有数の険しい山岳路線です。これに対応する性能をもつ車両でないと運行できません。天空(2200系)は、以前この路線で活躍していたズームカー(22000系)で一度支線用に更新した車両を、再び山岳仕様に戻す改造を行って誕生しました。
険しい勾配区間の保安上の要件から、従来運行している2両の自由座席(2000系または2300系)と連結し、4両編成で運行しています。
※「天空」の展望デッキのご利用は、天空座席指定券ご購入のお客さまに限らせていただきます。
車両外観の特徴
車体カラーは山岳区間の風景を大切にし、森林をイメージした深いグリーンと高野山にある根本大塔をイメージする朱色のラインが基本です。眺望の良い西側面にワイドな眺めが楽しめる固定の大型窓を採用。また全国の大手私鉄で唯一の展望デッキを設け、風景が一望できる構造になっています。
※固定窓はカーテンを廃止し、遮光遮熱フィルムを貼り付けています。
 車体番号の上にある50‰は最急勾配の値を表わしています。また、車体番号は2200系統を示す22の後に、高野山側1号車が58で「コーヤ」、橋本側2号車が08で橋本の「ハ」を表わしています。 |
 黒地に天空の文字が際立つヘッドマーク |
 側面には深いグリーンに映える朱色のライン |
車内構造の特徴
客室は、床面に木製床材を取り付け、壁や座席などの化粧板も木目調としたあたたかみのあるデザインです。窓からの眺めを存分に楽しんでいただけるよう、東側座席および運転室背後の座席は床の高さを上げています。車いすを固定するスペースも設けています。
<車体の経緯と性能>
「天空」の基本車体は、1970(昭和45)年に製造したズームカー22013-22014号車です。これを1994(平成6)年に高野線用2203-2253号車として更新、一般路線を運行していましたが、製造時の基本性能を活かして再び山岳仕様に改造し2009(平成21)年に「天空」として生まれ変わりました。
●加速度:3.1km/h/s、補償線輪付き直流直巻電動機8台を1台の制御装置で制御
●主電動機(形式TDK820E):90KW
●制御装置(形式MMC-HTB-20Z):電動カム軸式電空併用ブレーキ付、電動4ノッチ、抑速5ノッチ
●台車:金属バネを使用したウィングバネ台車(形式FS-17A)
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